遠近両用レンズの設計タイプ

遠近両用レンズの設計タイプについてです。

各レンズメーカーさん一つの累進レンズで遠近、中近、などのカテゴリーを4から5タイプほど設けておられます。

例えばニコンではロハスセブンという累進レンズでアクティブ、ウォーク、ホーム、クラフト、リーディングの5種類の設計があります。

ニコンロハスシリーズ視野参考。
ニコンエシロールより

上の図はニコンさんが提供されているものですが、遠くにピントの合う領域と中間にピントの合う領域の設計による違いを表したものです。ピンクの領域が広いタイプは従来からの遠近両用レンズで運転などに向いています。紫の領域が広いタイプは室内やパソコン作業に向いています。

参考例

80代の方です。白内障手術後にメガネをご希望。

 

眼科処方箋度数

右 S-1.00 C-0.50 AX120 ADD2.50

左 S-1.50 C-1.00 AX90   ADD2.50

 

お話をお聞きすると家での使用が主であり後は買い物に使うくらいとのこと、新聞が読みやすいほうが良いとのことでした。

処方度数で遠方視力がしっかりと出ていましたので、ロハスのアクティブとウォークとホームを比べていただきました。

結果ホームでは遠くの見え方が物足りないようで、ウォーク(画像の左から2番目)をお選びいただきました。

 

レンズタイプをお選びいただいた後はメガネのかけ具合フィッティングを合わせレンズに対し眼の位置がどこに来るのかを測定します。このとき、累進レンズが使いやすいようなフィッティングを心がけて調整しています。

レンズによってはさらにメガネの顔に対する角度や目からの距離も測定します。

当店では目的に合わせたレンズ設計の選択とフィッティングを心がけ、累進レンズを少しでも快適に使いこなしていただけるよう心がけています。